ものづくりの〈もと〉をいろんな角度から学ぶ
明星デザインは、ちょっと内気だった私の行動力を後押しして、大きく視野を広げてくれたところです。高校生のころまで絵を描くことが好きで、将来の職業もアート系かな、と漠然と思っていました。でも大学受験を前にして、自分の興味はどこにあって本当は何をやりたいかをじっくり考えてみると、私は絵を描くより前の段階の、どんなテーマにするか、どうキャラクターをつくり出すかを考えているときが一番楽しくて熱中できる。それを高校の先生に伝えて相談したところ、紹介されたのが明星デザインでした。
ものづくりのもとになるアイディアを、いろいろな角度から学びたい。明星デザインには私と同じような理由で入学してきた人たちもたくさんいました。価値観も共有できて、すごく仲良くなった友人もできました。きっと将来にわたってずっと友だちでいられるだろうな、という仲間と出会えたことは、これから社会に出ていくときに、とても心強いです。
すべてのことはデザインにかかわっている
明星デザインでは1年時から「デザインとは何か」という考え方を学びますが、私がデザインの奥深さに気づかされたのは、2年時の「企画表現4」というプレゼンテーションを学ぶ授業でした。プレゼンは相手に何かを伝えるためのものですが、わかりやすくて良い伝え方を真剣に考え始めると、細かいことすべてにデザインの考え方やスキルが必要になります。たとえばスライドをつくるか動画にするか、それとも紙の資料のほうがいいのか、文字だけでなく図やイラストが必要か、とか……。もう全部、アプローチから一つひとつ検討しながらプレゼンテーションを組み立てる。「そっか、細部から全体まで一連の全部がデザインなんだ」って気がついたら面白くなって、それからは授業だけでなく、明星デザイン主催の高校生向け公開講座「DeXT(Design NEXT)」にも参加しました。私たちが高校生のサポート役となって、府中の老舗の和菓子屋さんのパッケージデザインに挑戦しました。
いろんなことができそうな会社にワクワクしてます!
明星デザインでは、学生自身が自分たちの卒業研究展をプロデュースすることが恒例になっています。私の代は、歴代の先輩たちがつくってきたビジュアルとはまた違う、何か新しいもの、だけどデザイン学部らしさが感じられるもの。そんなことを意識して提案した私の案がメインビジュアルとして採用されました。会場の設営までに、先生方と打ち合わせをくり返し、あまり交流のなかった他のゼミの人たちとも積極的にコミュニケーションをとったり、4年前の私だったら考えられないくらい成長したと実感できました。職業についても、それまで志望していたグラフィック系だけでなく、もっと幅広い仕事に触れてみたい、と思うようになりました。就職はリネン類の管理を全国的に取り扱う会社に決まり、私は広報を希望しています。そこでは社内外へ向けた冊子をつくるメインの仕事以外にも、クライアントであるホテルやレストランから、お店のロゴやユニフォームなどのデザインの依頼を受けることもあるそうです。初めてチャレンジすることも多くて緊張しますが、今はドキドキよりワクワクのほうがちょっと大きいかな(笑)。