社会ですぐに役立つ実践的なカリキュラムが魅力
僕は明星大学の付属高校出身で、大学に進学する際にデザイン学部に願書を提出しました。明星大学には9学部12学科があるんですが、それぞれの特徴を調べてみて、「デザイン学部はなんだかすごい!」というインパクトがあったことを覚えています。とにかく将来社会に出たときに、学んだことがすぐに実践できるようなカリキュラムが組まれている。在学中から学外に出て、実際に地域社会と連携する授業まであります。もともと絵を描いたりモノをつくることが好きだったんですが、高校生のときには、デザインって聞いても、服とか何か自分の好きなものをつくって発信するのかな、というイメージがあるくらいでした。
でも明星デザインはただモノをつくるだけじゃない。ヒトやコトとのつながりをつくる。そのために必要な企画力や表現力を実践形式で学ぶというところが、自分には合っていて、集中して勉強できそうだ、と思いました。
デザインに求められるのは、問題を解決する力
デザインは未経験でのスタートでしたから、挫折、みたいなことも何度か経験しました。本当に成長したと実感できたのは、3年生前期の「企画演習5」の授業です。毎年3月に立川市で行われる「立川シティハーフマラソン」をより良く、より多くの人に参加してもらえるものにするための企画立案に、グループワークで取り組むという課題でした。まず、クライアントである立川市の運営の方たちに話を聞いてみると、どんどん問題点が浮かび上がってくる。その解決方法を、もうずっと仲間と一緒に話し合って、夜もオンラインで会議したりしましたね。最終的には集客にフォーカスしたポスター案をプレゼンテーションして、実際に2024年度の公式ポスターとして採用されました。
そこにどんな問題があるのか、課題を掘り起こし、解決に導く。デザインに求められるのは、そういう課題解決力なんだと思います。卒業研究では、僕の祖父母が住む、八王子市の端っこにある村に人を呼ぶ企画を考えました。そこは、里山があり田園の広がる美しいところです。でも、高齢化が進むとその風景も失われてしまう。魅力あるツアーを企画することで、そうした豊かな環境が維持できないか、と考えました。すごく難しい問題ですが……。
誰からも信用され安心される人を目指して、 社会人の一歩を踏み出す
就職先は、Web広告の製作会社に決まりました。やはり「企画演習5」でポスターを制作した経験が大きかったですね。僕たちがつくったポスターを見て、たくさんのお客さんがマラソン会場に集まってくれた。そんなふうに人を動かす力がある広告の仕事に、すごく興味を持つようになりました。Webのことは在学中の必修科目で学んだ基礎的な知識しかありません。それで今、会社で週2回の研修を受けています。これがすごく難しくて苦戦してます。希望したのは営業職で、直接Webの制作に携わるわけではないですが、セールスコンサルタントとして、制作のこともしっかり理解しておきたいと考えています。明星デザインの授業でも、自分で考えて自分のことばで話さなければ相手に伝わらない、と学んできました。
これまですごくシンプルに「嘘はつかないこと」を信念としてきましたが、それは社会人になっても貫こうと思います。誰からも信用されて安心してもらえるような、大きな人っていいですよね。